ガンプラ撮影 撮ってみよう編

■「ガンプラ撮影 撮ってみよう編」
「続、僕が一番ガンダム(カメラ)をうまく使えるんだ!」byアムロ
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前回、撮影環境において準備する物を記事にまとめましたが今回は実践編です。
実際にモデルを使っての撮影に色々と挑戦していきます(^^





最初に撮影の際に抑えておきたいポイントをまとめてみました。


■ガンプラ撮影時に注意したい点

1.ISO感度は極力下げる
2.WB(ホワイトバランス)の調整
3.ピントを合わせる
4.絞り優先で撮る
5.露出補正
6.マクロ撮影





1.ISO感度は極力下げる
ISO感度をAUTO設定にしてある場合は特に室内では光量が足りなく、
値が高くなりノイズが目立ち易くなります。
エッジがシャープな画像を撮るならISO感度はISO 80や、
或いはISO 100と低い値まで下げてノイズを減らします。
その場合、長時間露光させる事となりシャッター速度が遅くなるので、
三脚での固定や照明を増やす必要があります。




2.WB(ホワイトバランス)の調整
白い物をキチンと白く撮る為にWBを調整します。
補正はカメラ側のオートWBでも行ってくれますが、
太陽光や蛍光灯の色、撮影場所の色合い、カメラの機種等、
環境、条件によって常に正しく補正してくれるとは限りません。
画像での色の見え方、被写体のカラーリングに影響するのでWBは事前に調整しておきます。
最近のカメラは優秀ではありますが色再現はカラーチャートで調整するのが望ましいです。




3.ピントを合わせる
ピンボケ写真にならないよう、撮りたい所、顔や目にピントが合う様に注意しましょう。
マニュアルフォーカスがないカメラは大抵オートフォーカスとなりますが、
模型等の場合、中央重点でフォーカスするので、
うまくピントが合うよう色々試してみてください。




4.絞り優先モードで撮る
ガンプラ等小物を撮る場合は撮影する距離を近くして撮る場合が多いですが、
ピントが合う範囲が狭くなるという事があります。
そこで「絞り」を決めると自動的にシャッタースピードと露出を決めてくれる絞り優先AEを活用しましょう。
絞りはF値で表され、F値を大きくして絞り、被写界深度を深くすると全体を捉えて撮影する事が出来ます。
低スペックなカメラだと無い機能ですが、「絞り」を絞ると撮像素子に当たる光量が少なくなるので、
部屋が暗いとシャッタースピードが長くなり三脚は必須となります。
逆に「絞り」を開放するとフォーカスした所以外はボケ感のある画像が撮れます。




5.露出補正
背景が白いと全体的に被写体が黒っぽく写ったり、
黒い背景だと白っぽく映ったりする事があります。
カメラ側が「絞り」、「シャッター速度」、「ISO感度」の組み合わせで「露出」を決めるので、
補正で画像をイメージした明るさとなるように調整します。
慣れない内は露出を段階的に変えて複数枚撮る、
ブラケット撮影を試みるのも良いかもしれません。
オートブラケティング機能がある機種だと枚数は増えますが、
一々調整をするという手間を省く事も出来ます。




6.マクロ撮影
模型など小物を撮る場合は基本的に接写となるので機種によっては、
マクロ撮影モードへの切り替えを忘れないように注意しておきましょう。






■実践 撮ってみよう

それでは、前回の記事と合わせて、実際に比較画像を元に解説していきます。


・ポージング
基本姿勢の種類をいくつか紹介します。
好みのポーズで格好良く決めてみましょう。

左:棒立ち 右:ガワラ立ち
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左画像はポーズを特に決めていない棒立ち状態です。
右は足をややハの字に開き手首を内側に曲げると拳に力強さがありつつも、
泰然自若とした大河原邦男さんの設定画風の立ち方となります。





左:標準的なポーズ 右:カトキ立ち
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左画像は足を大きく八の字に開き、気持ち顎を引き、
肘と拳を曲げて姿勢を正すと大地を踏みしめた力強さが出ます。
更に足を大きく開き、腕を気持ち内側に回転させ、腰をやや前に出して顎を引き、
俯瞰気味の構図で撮るとカトキハジメさん風の立ち方となります。


画像では極端にしていますが、大河原さんの場合は煽り気味で撮影し、
カトキさんの場合は頭部よりやや上から見下ろす感じで撮影すると、
構図でそれぞれデザイナーの特徴が出せます。
必ずしもこれが正しいという訳ではないですが、モデルに応じて構図を考えるのも楽しいですね。





・照明(フラッシュ)

左:左右照明無しの画像 右:フラッシュ有り
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まずは左右の照明を消し部屋の照明だけで撮影をしてみましたが、
これでは模型に影がかかり、細部がよく見えない状態です。
逆にフラッシュを焚いた撮影では、照明が強すぎて色合いが大きく変化しています。
フラッシュは使わずに十分な照明が必要だと感じました。





・照明(レフ板)

左:調整なし 右:レフ板で調整
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撮影台や照明のセッティングが十分であったとしても光が拾いきれない場合もあります。
手が空いているのならレフ板を持ち、光りの当り方を調整してみましょう。
ちょっとした違いですがレフ板での調整後はツインアイに光りの反射が見られます。





・ISO感度設定

左:ISO-100 右:ISO-6400
(判別し易いよう画像サイズを大き目にしています)
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画像は極端な例を挙げていますがISO感度を上げた画像ではノイズが見られます。
但し、ISO感度を下げると鮮明にはなりますが、
シャッター速度が遅くなりブレやピンボケの原因となるので注意しましょう。
基本AUTOではバランスを撮った画像となるので初心者には良いですが、
小さい模型を撮るなら是非マスターしておきたい知識です。





・ホワイトバランスの調整

左:オート 右:マニュアル
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画像での変化は小さいですが白い装甲の色合いが左右で異なっています。
メーカーや機種によってもAWBの精度はまちまちなので、
実物とカメラに収めた画像の色味が変だと感じたらWBを調整してみましょう。





・ピントを合わせる

左:ビーム・ライフル 右:頭部
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ピンボケ写真とならないようピントを合わせる事も重要です。
左はビームライフルにピントが合ってはいますが意図的でもない限り、
全体としてはボケた写真となってしまっています。
キチンと顔にピントを合わせて撮影し、見せたい所を明確にしたいですね。






・絞り優先AE

左:F4.5 右:F18
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絞りを開いて撮った場合、フォーカスした頭部周辺は撮れていますが、
これではビームライフルや足首付近はぼやけて全体が見れません。
F値を大きくしパンフォーカスで撮影すると頭部から爪先まで全体を捉える事が出来ました。
但し、絞るとISO感度との組み合わせでシャッター速度が遅くなりブレの原因となります。
そこで露出補正でEV値をマイナスにしシャッター速度が速くなるよう調整しました。
各バランスを考慮して撮影するように心掛けましょう。





・露出補正

左:無調整(+-0) 右:調整(-0.7)
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露出補正はEV値が+-0の状態でも十分ではありますが、
白い装甲の一部で若干の白飛びが見られます。
右はちょっと暗い印象ですがEV値を適正と思う値までマイナスにしてみた画像です。
RAW画像で保存しておくと画像の明るさ等PC上のソフトウェアやアプリケーションでも調整出来ますが、
白飛びした色を復元するのは難しいので撮影の段階で気を付けておきたい所ですね。




白背景で撮る場合

左:無調整(+-0) 右:調整(+1)
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背景が白い場合はカメラ側の補正で全体的に画像が暗くなりがちです。
分かり易くする為にEV値を極端に上げていますが透明感のある写真となっています。





最後は上記してきた点に注意し、おさらいとして黒背景で撮影してみました。
(記事のサムネイルとなっている画像です)
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絞り、シャッター速度、ISO感度、露出の関係性を理解すると、
なんとなく上達した気になれます(*^^*)






最後に、やっぱり難しいよ、という初心者の方へのアドバイス。


・ブレない様に三脚を使う
・ISO感度は下げてみる
・露出補正をしてみる


これらに気を配るだけでも上達への道が開けると思います。
え?三脚なんていちいち使ってられるかって!?
手振れしない強靭な肉体となるよう鍛えましょう(笑)






以上、一通り、大まかにですが個人的に気を付けている点をまとめてみました。
簡単にまとめるつもりでしたが、分かり易く記述するのも中々難しいものですね(^^;)
注意をしていても私自身上手く撮れている訳ではないので、
自分が思うような画像になるまで、何回でも、何枚でも、
ベストだと思える様な一枚を目指し色々と試してみるのが良いでしょう。

準備編の冒頭でも触れましたがカメラや趣味の世界はそれこそ底無し沼なので、
気軽に高級モデルを買えばまず間違いないよね、と極論は言えないですが、
上記したポイントを心掛けておけば普及品でも十分な画が撮れると思います(^^





以上、「ガンプラ撮影 撮ってみよう編」でした。


前回記事
→ 「ガンプラ撮影 環境準備編」



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この記事へのコメント

2017年01月28日 14:35
参考にしながらまずは撮ってみようと思いつつも時間だけが過ぎてしまっています…。
今まではダンボールを加工した台で撮ってたのですが、これを機にハクバのやつを買ってみようかなと思っています。
キリンさんのサイズは75のやつでしょうか?
新しい記事も欠かさず読ませていただいています。
またちょこちょこお邪魔させていただきます。
2017年01月28日 22:53
>雛さん
コメントありがとうございます。
時間だけが・・・あぁ身に覚えがある経験ですね(苦笑)
私の場合はスケールが小さい物が多いので主に60を利用していますが、
サイズが大きくなってくると手狭に感じる事はあります。
箱のサイズを大きくすると欠点としてその分光量が必要となるのでライトを増やさないといけないですね。
のんびりブログですがいつでもどうぞいらして下さい。
ガンプラ星人
2019年02月20日 11:44
いつも楽しく拝啓しております。
ちょっと質問なのですが、私もたまに写真を撮ったりするのですが、貴殿の写真のように背景は真っ暗なのに被写体はしっかりライトが当たっているのはどんな感じで撮られているのでしょうか?良かったら撮影環境の風景を載せて下さい。
宜しくお願い申し上げます。
2019年02月20日 21:40
>ガンプラ星人さん
コメントありがとうございます。
撮影に関してですが記事にした以上の事は特に行っておりません。
ブースにセットしてパシャッと撮っているだけなのですが、何か違いがあるのでしょうか?
画像はWEB上に載せる際にデータを圧縮していますがその経緯で見え方が変わっているのかしら。
まだまだ上手く撮れている気もしませんし自分でも良く分かりませんね。
撮影環境の風景は散らかっている事もあり慎みます(笑)

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